赤外線天文衛星「あかり」冷却系の開発
Development of Cryogenic System for Infrared Astronomical Satellite AKARI

楢崎 勝弘 , 平林 誠之 , 恒松 正二 , 吉田 誠至 (住重);村上 浩 , 中川 貴雄 , 大西 晃 , 松本 敏雄 , 金田 英宏 , 塩谷 圭吾 (JAXA);村上 正秀 (筑波大)
kth_narasaki*shi.co.jp


Abstract: 「あかり」は宇宙航空研究開発機構が中心となって開発し、2006年2月22日に打ち上げられたわが国初の赤外線天文衛星である。「あかり」のミッション部には望遠鏡と赤外線検出器が搭載され、これらの機器は、1.7Kの超流動ヘリウムからの伝導とその蒸発ガス顕熱を利用し、6K以下に冷却され、軌道上で1.5年以上の運転を予定している。また、本冷却システムはヘリウムの蒸発を抑制するために2段スターリング冷凍機によって輻射シールドを冷却するハイブリッドシステムとなっている。本講演では「あかり」冷却システムの設計と熱性能試験結果及びフライトでの実績について述べる。