超伝導磁石を用いた血液中での強磁性粒子の磁気制御に関する研究
Study on the navigation control of ferromagnetic particle in the blood using superconductor magnet
三島 史人
, 福田 真之 , 福井 慎二 , 武田 真一 , 泉 佳伸 , 西嶋 茂宏 (阪大)
f-mishima*qb.see.eng.osaka-u.ac.jp
Abstract:
磁気標的型薬剤送達システム(MT-DDS:Magnetically Targeted Drug Delivery System)は、強磁場を用いた磁気誘導装置及び磁性を付与した磁性薬剤により構成される。体外に設置した超伝導バルク磁石の磁気牽引力によって、血管中を流れる磁性薬剤を患部へ誘導制御を行う。その際、磁性薬剤を血液中で誘導するのに必要な磁気力を見積もる必要がある。本研究ではラット体内での誘導を想定して超伝導磁石を用いて、磁石表面から鉛直上方に20mm離れた位置の模擬血管の血液中で、100nmの強磁性微粒子を誘導制御するために必要な磁場について計算と実験をして検討を行ったので報告する。