（Bi，Pb）-2223相単結晶の臨界電流特性 （I）
− 単結晶育成・測定用配向試料・臨界電流特性 −
Characteristics of critical current density in （Bi，Pb）-2223 single crystals （I）
− Crystal growth， c-axis aligned specimens， and Jc characteristics −

野村 朋哉 , 本橋 輝樹 , KARPPINEN Maarit , 山内 尚雄 （東工大）
t-mot*msl.titech.ac.jp

Abstract: （Bi，Pb）2Sr2Ca2Cu3O10＋δ [（Bi，Pb）-2223] 相単結晶の臨界電流（Jc）特性及び余剰酸素量（δ）が及ぼす影響を調べた。（Bi，Pb）-2223単結晶は改良型KClフラックス法を用いて育成し、350℃、酸素分圧1， 10， 100気圧下でポストアニールを行うことにより余剰酸素量δの異なる試料を作製した。得られた100〜200μm角の単結晶100枚をc軸配向させたモザイク試料を作製し、SQUID磁束計を用いた磁化測定によりJc特性評価を行った。各試料におけるデータを比較し、余剰酸素量とJc特性の関係を議論した。