改良型 QMG 高温超伝導バルクの表面抵抗測定
Surface resistance measurement of modified QMG superconducting bulks
A山形大学工学部, B新日本製鐵, C産総研
Faculty of Engineering, Yamagata University
齊藤敦A, 手嶋英一B, 小原春彦C, 野口洋祐A, 平野芳生B, 平野悟A, 大嶋重利A
atsu*yz.yamagata-u.ac.jp
Abstract :
高出力用マイクロ波素子開発のために,改良型QMG法により作製したDy-Ba-Cu-O系とGd-Ba-Cu-O系高温超伝導バルクに対して,誘電体共振器法(21.8 GHz)を用いて表面抵抗測定(Rs)を行った.捕捉磁束密度の超伝導特性はGd系バルクの方が高いが,逆にRsはDy系バルクの方が低くなることが分かった.この原因として,Gd系バルクへ添加されているAgでの損失が考えられる.さらに,バルク表面の鏡面研磨によりRs値が減少することから表面の平滑性がマイクロ波損失に影響することや、鏡面研磨と酸素アニールの工程順に関しては酸素アニール工程を後に行う方が低いRsを示すことが明らかになった.特にDy系バルクのRsはTHEVA社のYBCO 薄膜の2倍程度という低Rsを示したことから,マイクロ波応用に有用であることが分かった.詳細は講演の際述べる.
Keyword(s) :
改良型QMGバルク,表面抵抗,誘電体,Dy-Ba-Cu-O,Gd-Ba-Cu-O,