セリウム酸バリウムを添加したGd123系バルク材料の作製と超電導特性
Fabrication and superconducting properties of Gd123 bulk materials with barium cerate addition
A超電導工研, B芝浦工大工
Superconductivity Research Laboratory
成木 紳也A,坂井 直道A, 村上 雅人A, B, 平林 泉A
nariki*istec.or.jp

Abstract : 前回の報告でわれわれはセリウム酸バリウム(BaCeO3)がY-Ba-Cu-O系バルク超電導材料のピンニングセンターとして有効に作用することを報告した。今回、BaCeO3を添加した直径25〜33 mmのGd123系大型バルク体の作製を試み、その超電導特性、捕捉磁場特性を検討したので報告する。Gd123にBaCeO3、Ag2O、Ptを添加した場合、溶融法により単一粒の試料が得られたが、弱結合による捕捉磁場分布の乱れが見られた。しかし、Gd211を同時に添加することにより分布の乱れは改善され、組成がGd123 : BaCeO3 : Gd211 = 100 : 30 : 20の試料(直径25 mm)の77 Kにおける捕捉磁場は1.0 Tを示した。
Keyword(s) : バルク,捕捉磁場,Gd123,BaCeO3,,臨界電流密度