RE123バルク超電導体の3点曲げ試験によるヤング率評価
Young’s modulus evaluation by three points bending tests of RE123 bulk superconductor
岩手大工A,弘前大理工B,新日鐵C
Graduate school, Faculty of Eng., Iwate University
佐藤 司A,穂刈 猛A,片桐 一宗A,村上 明B,笠場 孝一A,正路 良孝A,手嶋 英一C,平野 芳生C
t3404013*iwate-u.ac.jp

Abstract : 溶融凝固酸化物超電導バルク体の3点曲げ試験を液体窒素温度および室温で行い,ヤング率を測定した.従来行われているひずみゲージによる方法とともに,試験片のたわみから算出するヤング率の有効性を検討した.治具を含む試験機の剛性を知るため,曲げ破壊試験において実質的に変位の無視できるような剛性の高いダミー試験片を用いてこの剛性を測定した.1回目に測定した試験機の剛性は,連続してその後測定したものに比べ低い値を示した.これは,試験治具に使用しているピンなどのかみ合いの不安定性が原因と考えられる.実際にバルクを試験する際は,常に1回目となるため,その値を用いることが適切であると思われる.たわみから算出したヤング率の値は,ひずみゲージによるそれと比べばらつきは大きいが,両者に対応関係が認められた.
Keyword(s) : 酸化物バルク超電導体,3点曲げ試験,ヤング率,剛性,極低温,