HTS SQUIDを用いた食品中金属異物検査装置の開発
Metal Contaminant Detector Using HTS SQUID for Safety Inspection on Foods
A豊橋技科大, B住電ハイテックス
Toyohashi University of Technology
廿日出 好A, 堀田 直樹A, 永石 竜起B, 田中 三郎A
hatukade*eco.tut.ac.jp

Abstract : 近年、食品の安全性をいかに確保するかという問題に多くの関心が集まっている。食品の安全に関わる問題として異物混入問題があり、この中でも特に人体に対する危険性の高いものとして金属異物がある。食品の安全性向上のためには、食品が加工工場を出る前に金属異物を検出・排除することが望ましい。現在、様々な異物検査装置の普及が進んでいるが、大きさ0.5mm未満の微小金物異物の検出に対して感度が不足するという問題があった。そこで我々は超高感度な磁気センサであるHTS SQUIDを用いた食品中金属異物検査装置の開発を行ってきた。本研究では、鉄や磁化したSUSなどの磁性金属だけでなく、銅やアルミなどの非磁性金属異物も検出可能な、交流励磁を用いたSQUID異物検査装置を開発した。本装置は、HTS SQUIDマグネトメータ、エレクトロニクス、簡易磁気シールドケース、励磁コイル、ベルトコンベアー、電流源、ロックインアンプ、PCから構成される。励磁コイルから約35μT、10kHzの印加磁界を印加することにより、最小磁場感度約0.3pT/Hz1/2のHTS SQUIDマグネトメータぁw?鰺僂い督招0.5mmの銅球を検出することができ、本技術の実用化の可能性を示した。本研究は、科学技術振興事業団(現(独)科学技術振興機構)の平成14年度独創的研究成果共同育成事業によって行われた。
Keyword(s) : HTS SQUID,微小金属異物,食品,検出,,