衛星放送用14GHz超伝導パッチアンテナアレーの設計,試作,評価
Design, fabrication, and evaluation of 14GHz superconducting patch antenna array for satellite communication
山形大学工学部
Faculty of Engineering, Yamagata University
久保田 淳,關谷尚人,加藤祐介,近藤 旭,齊藤 敦,平野 悟,大嶋重利
ohshima*yz.yamagata-u.ac.jp
Abstract :
超伝導パッチアンテナアレーの試作において,アンテナの共振周波数はアンテナ材料にほとんど依存せず,アンテナサイズにより決定される。そこで,サファイア基板に成膜したCu薄膜を用いてアンテナパターンの最適化を行い,その後CuをYBCO等のHTS薄膜へそのまま置き換えることにより,共振周波数が変わることなくリターンロスと利得の向上が望まれる。そこで,1素子及び2素子Cuパッチアンテナアレーの設計,試作,評価を行った。その結果,共振周波数,リターンロスは,設計通りのアンテナを試作できた。しかし,2素子Cuパッチアンテナアレーの利得は,1素子Cuパッチアンテナアレーに比べて約2.5 dBの向上に留まった。理論上,1素子Cuパッチアンテナより3 dB高くなるが,2素子間の接続部で,信号の位相がずれることにより利得が低下したと考えられる。1素子及び2素子超伝導パッチアンテナアレーの試作には,それぞれCuパッチアンテナアレーの試作に用いたマスクを使用する。1素子及び2素子超伝導パッチアンテナアレーの評価については,講演の際に述べる。
Keyword(s) :
パッチアンテナ,アレイ化,YBCO,,,