プラズマ閉じ込め装置RT-1用磁気浮上超電導マグネットの開発 −熱設計−
Development of a thermal insulation system of an HTS floating magnet for the RT-1 apparatus.
A東芝,B東大
Toshiba corporation
大谷 安見A,戸坂 泰造A,小野通隆A,栗山 透A,水牧 祥一A,中本 一成A,渋井 正直A,立川 信夫A,森川 惇二B,小川 雄一B,吉田 善章B
yasumi.ootani*toshiba.co.jp
Abstract :
核融合における高ベータプラズマ閉じ込め研究を目的とした実験装置(RT-1)用の高温超電導マグネットの冷却設計に関して報告する。RT-1では、プラズマ真空容器の外部に設置された常電導マグネットの磁場でプラズマ真空容器内部に配置したリング形状高温超電導マグネットを浮上させ、高温超電導マグネット周囲に発生する双極子磁場により高温プラズマを閉じ込める。高温超電導コイルの起磁力は250kA、ヘリウムガスで20K以下に冷却、電源で励磁して永久電流モードで運転される。永久電流モードになった後、高温超電導マグネットから冷媒流路、電流リードが切り離はなされ、浮上実験をおこなう。高温超電導コイルの温度が約30Kまで上昇する約8時間の間、浮上実験が可能となる設計となっている。本発表では、浮上実験可能な時間の確保のための断熱設計と、冷媒流路、電流リード切り離しのための着脱部の要素試験結果を中心に報告する。
Keyword(s) :
高温超電導マグネット,プラズマ,冷却,着脱電流リード,着脱冷媒導入,