J-PARCニュートリノビームライン用超伝導電磁石システム(6) ープロトタイプ機及び実証機の開発ー
Superconducting magnet system for the J-PARC neutrino experiment(6) -Development of prototypes of superconducting combined function magnets-
高エ研A,総研大B,東芝C
High Energy Accelerator Research Organization (KEK)
中本建志A,東憲男A,安島泰雄A,飯田真久A,大畠洋克A,岡村崇弘A,荻津透A,尾花哲浩B,折笠朝文C,金原利雄C,木村誠宏A,佐々木憲一A,菅原繁勝A,田中賢一A,寺島昭男A,都丸隆行A,橋口英史C,藤井寿朗C,槙田康博A,山本明A
tatsushi.nakamoto*kek.jp

Abstract : 高エネルギー加速器研究機構と日本原子力研究所が共同で建設している大強度陽子加速器J-PARCでは、50GeV-750kW陽子ビームを利用したニュートリノ振動実験計画が進められている。この計画では大強度陽子ビームを限られた曲率でターゲットに導くことが必要であるため、ビームラインには超伝導磁石システムが採用される。この磁石は173.4mmの口径内で、電流7350Aにおいて双極磁場2.6Tと四極磁場19T/mを同時に発生する、いわゆるコンバインドファンクションタイプとなる。ビームラインは28台の磁石から構成され、超臨界ヘリウムにより5K以下に冷却される。高エネ研では、基本設計並びに磁石性能を確認するためのプロトタイプ機を製作し、4.2K液体ヘリウム冷却下での励磁試験を行った。さらに引き続いて、第3者への円滑な技術移転を目的とした、メーカーによる実証機の製作を進めている。本講演では、プロトタイプ機及び実証機磁石の製作結果について報告する。
Keyword(s) : 加速器,J-PARC,ニュートリノ,,,