ITERトロイダル磁場コイルの高精度巻線部の製作検討
Feasibility study of winding pack fabrication with very high accuracy for ITER TF coils
A原研, B三菱電機
Japan Atomic Energy Research Insititue
杉本誠A,喜多村和憲A,濱田一弥A, 中嶋秀夫A, 奥野清A, 内藤秀次B, 野元一宏B
sugimoto*naka.jaeri.go.jp

Abstract : ITER工学設計活動におけるトロイダル磁場(TF)モデル・コイルの開発成功により、ITER-TFコイルの設計妥当性が実証された。一方、TFコイルは、TFモデル・コイルより約3倍大きいため、より高精度の巻線精度が必要となる。このためTFコイルの高精度巻線部を実現する具体的方策を検討した。TFコイルはD型形状をしているため、1ターンあたり7箇所の曲率変曲点を持つ。導体を模擬した弾塑性解析による巻線精度解析を行った結果、曲率遷移部を積極的に矯正することにより、巻線精度が± 3mm以内に収まることが分かった。また、導体を巻線しラジアル・プレートの溝に収めたのち、この溝にカバー・プレートと呼ばれる蓋を溶接する。ITER実機において、カバープレート溶接時に発生する変形量を予測した結果、平面度1.3mmに収まることが分かった。これらの結果、TFコイル実機の巻線方法を確立できる見通しを得た。
Keyword(s) : ITER,TF coil,winding pack,radial plate,,