液体キセノンの屈折率の測定
A Measurement of Refractive Index of Liquid Xenon
A横浜国大工,B高エネ機構,C東大宇宙線研,D早大理工総研,E東大ICEPP
Yokohama National University, Faculty of Engineering
中村正吾A,福田泰二A,小田晋太郎A,小林尚史A,橋本安章A,菊地正人A,富田賢典A,俵裕子B,春山富義B,佐々木慎一B,斉藤究B,鈴木洋一郎C,中畑雅行C,道家忠義D,森俊則E
snakam*ynu.ac.jp

Abstract : 低温の液体キセノンは,優れたシンチレータとして次世代の様々な宇宙素粒子実験の放射線検出器に大規模に用いられつつある。しかし,低温であることに加えてシンチレーション波長が真空紫外域にあるという難しさから,シンチレーション光に対する屈折率は精度良く測られたことがこれまで無かった。そこで我々は,これらの困難を克服し,屈折率を0.01以下で測定することが可能な新しい光学システムを開発して,データを徐々に蓄積しつつある。この光学システムは,種々の低温液体の屈折率の真空紫外域から可視域までの測定に広く応用が可能である。本講演では本実験で開発した装置の概要とこれまでに得られた結果について報告する。
Keyword(s) : 液体キセノン,屈折率,シンチレータ,真空紫外光,光学システム,放射線検出器