CVD法により作製されたYBCO線材の臨界電流特性
Critical current property in YBCO coated conductor fabricated by CVD process
A九大院・シス情,B中部電力(株),C超電導工研
Graduate School of ISEE, Kyushu University
井上昌睦A,深町亮介A,津田悠樹A,木須隆暢A,竹尾正勝A,鹿島直二B,森匡見B,長屋重夫B,山田穣C,塩原融C
inoue*ees.kyushu-u.ac.jp

Abstract :  CVD法により作製されたYBCO線材の臨界電流特性を直流四端子法により詳細に調べた。基板はIBAD-Gd2Zr2O7中間層とPLD-CeO2キャップ層より構成されており、YBCO層は6段のCVDリアクタを用いて作製されている。Jc値は77.3K、自己磁場において約2MA/cm2が得られている。また、垂直磁場(B//c-axis)中のJc特性としては、3Tにおいて0.14MA/cm2が得られている。これらの特性は、現在報告されているPLD法により作製されたYBCO線材の特性と同程度である。実験結果ならびにパーコレーションモデルによるピンニング特性解析の詳細については当日報告を行う。
 謝辞:本研究の一部は、超電導応用基盤技術研究開発の一環として、ISTECを通じて、NEDOからの委託を受けて実施すると共に、文部科学省の科研費(15360151)の助成を得て行ったものである。

Keyword(s) : YBCO線材,CVDプロセス,臨界電流,磁場依存性,,