リアクト・アンド・ワインド法を用いたCuNb/Nb3Sn超伝導コイルに与える事前曲げ歪の効果
Effect of prebending strain on CuNb/Nb3Sn superconducting coils using a react and wind method
A東北大金研強磁場センター, B古河電工
High Field Laboratory for Superconducting Materials, Institute for materials Research, Tohoku University
小黒英俊A, 西島元A, 淡路智A, 渡辺和雄A, 三好一富B, 目黒信一郎B
h-oguro*imr.tohoku.ac.jp

Abstract : Nb3Sn超伝導線材に事前曲げ歪を与えると,Ic, Tc, Bc2が向上することを我々は見出した.そこで今回,事前曲げ歪の効果を実証するために,CuNb補強ブロンズ法Nb3Sn線材を用いて,リアクト・アンド・ワインド法によりコイルを製作した.コイルはεpb = 0, 0.5, 0.8, 1.0%の4種類を作り,それぞれのコイルについて4.2 Kにおいて11 Tまでの磁場中で,Icの測定を行った.その結果,圧縮方向のフープ力がかかる条件で通電した場合,10 TでのIc(0.1 mV/cm基準)はεpb = 0.8%のコイルで353 Aであった.この値は,熱処理直後の線材のIc = 284 Aより大きく,事前曲げ歪の効果がリアクト・アンド・ワインド法に利用できることが示された.
Keyword(s) : リアクト・アンド・ワインド法,Nb3Sn,事前曲げ歪,,,