高圧下パルス通電加熱を施したNb/Al-Ge線材の組織と超伝導特性
Microstructures and superconducting properties of Nb/Al-Ge wire made by the pulsed ohmic heating under high pressure
物材機構
Ntional Institute for Materials Science
飯嶋安男,菊池章弘,伴野信哉,竹内孝夫,小菅通雄,湯山道也
IIJIMA.Yasuo*nims.go.jp
Abstract :
Nb3(Al,Ge)は、2元のRHQT処理されたNb3Alを含む実用超伝導線材と比較して、より高いTcとBc2を持っており、高磁界超伝導材料として非常に有望です。3元のNb3(Al,Ge)固溶体構造のためには、高冷却速度が必要であると思われるので、通常のRHQ以外の急冷の試みをNb/Al-Ge線材で行った。我々は、Si油、液体窒素そして真空のいろいろな冷媒でパルス通電加熱を行った。これらの冷媒で、2000℃近傍への急加熱は可能であったが、おそらく冷媒の膜沸騰のため十分な冷却速度を得ることができなかった。我々は、冷媒への加圧が膜沸騰を抑え、冷却の効率を改善するかもしれないと考え、本研究において、RIT法によって作製したNb/Al-20at%Ge線材に、最高100MPaまで加圧したSi油中で、パルス通電加熱を行った。得られた線材の組織と超伝導特性に与える高圧Si油冷媒中でのパルス熱処理の詳細を報告する。
Keyword(s) :
高圧力,パルス通電,急加熱,急冷,Nb3(Al,Ge),