超伝導撚線導体間ラップジョイントの数値解析
Numerical Simulations for Lap Joints between Multi-strand Superconducting Cables
核融合科学研究所
National Institute for Fusion Science
妹尾和威
seo*nifs.ac.jp
Abstract :
核融合用などの大型超伝導マグネットシステムでは、数10kAを通電可能な導体間ジョイントが百個以上必要とされる。これらすべてのジョイントについて、1)定格電流を安定に通電可能、2)低接続抵抗、3)交流損失低減、および4)極端な素線電流の偏流の原因にならないことが必要とされる。抵抗ゼロの超伝導素線の並列回路である多重撚線導体間のジョイント設計のために、その電磁現象を理解することが重要である。例えば、小さな接続抵抗のジョイントは、外部変動磁場印加時により大きな交流損失を生じる傾向にある。本研究では、超伝導導体間のラップジョイントについて、接続抵抗、交流損失および偏流発生メカニズムを数値解析した。ラップジョイント長さや導体の撚りパターンをパラメータにして、これらがジョイント性能に及ぼす影響について議論した。
Keyword(s) :
超伝導コイル,数値解析,撚線導体,偏流,ラップジョイント,