V−Ti合金の超伝導特性
Superconducting properties of V-Ti alloys
A徳島大 工学部,B物材機構
The University of Tokusima
田井 雅晴A,井上 廉A,菊池 章弘B,竹内 孝夫B,木吉 司B
tai*ee.tokushima-u.ac.jp

Abstract :  現在の実験用核融合炉はNb-Ti線材もしくはNb3Sn線材によって巻かれているが、これは、核融合炉の研究が、強い中性子照射を引き起こす段階まで進んでいないためで、核融合炉の研究が次の段階に進むと、放射化の問題が深刻となり、Nbを使わない超伝導線材開発が必要になる。V-Ti合金では、V原子核やTi原子核は放射化しても、十年程度封じ込めて置くだけでよく、封じ込めておくには十分現実的な期間である。またこの合金はNb-Ti合金と同様に自由な曲げ伸ばしが期待できるので、安価で使いやすい線材となる可能性がある。 本研究では組成を変えたV-Ti合金線材を数種類作製し、Nb-Ti合金と類似した方法、加工と熱処理を繰り返すことで、微細なαTi相を析出させ、臨界電流密度を大幅に増加させる事が可能かどうかについて検討を行った。また温度と時間を変えて熱処理する事により、臨界電流密度がどのようになるかを測定した。 
Keyword(s) : V-Ti合金,臨界電流密度,α-Ti析出,伸線加工,,