Nb3Al線材の最適熱処理

Optimum heat-treatment for Nb3Al wires


伴野信哉,竹内孝夫,飯嶋安男,菊池章弘(NIMS)
banno.nobuya*nims.go.jp

Abstract:  NIMSでは、急熱急冷および相変態処理によるNb3Al線材の開発を行っている。急熱急冷処理により、延性のあるNb(Al)過飽和固溶体が生成される。この状態で加工を加えると、その後の熱処理でNb3Alへ変態させた際、無加工の場合と比べ、Jc特性が向上すること、わかっている。しかしこれまで、加工度、昇温速度、Nb(Al)過飽和固溶体の変態温度およびJcの関係、十分検討されてない。その詳細を報告する。現状、86%の減面加工した線材で、non-Cu Jc=2000A/mm2 (10T)、220A/mm2 (21T)。昇温速度はコイル熱処理可能な速度で800℃/4h。さらに今後の見通しを検討。