均一磁場を有するバルク高温超伝導体磁石のNMR信号による評価

Evaluation of bulk HTS magnet by NMR signals


仲村高志(理研);吉川雅章,伊藤佳孝(イムラ材研);越野広雪(理研)
takashi.nakamura*riken.jp

Abstract:  我々はバルク高温超伝導体を用いて均一な磁場空間を持つ超伝導磁石を作製しようと試みている。均一磁場空間はNMRを代表とした磁場を用いた計測技術の必須条件である。我々の作製したバルク高温超伝導磁石ではすでにNMR信号を観測できる均一性があるが、このNMR信号を評価手段として用いて、磁場の均一性、および安定性を計測し、実際の高分解能NMRに対する性能の評価し、改良開発を行った。均一な静磁場中で着磁(静磁場着磁法)することにより、磁場強度を3T(テスラ)に設定し、プロトンの共鳴周波数126MHzでの観測結果を報告する。