低温で膨張するプラスチックによる超電導コイルの機械損低減

Mechanical-loss reduction of superconducting coils using plastics having negative-thermal expansion coefficient


古村雄太,有川実,山本晃象,山田悠,後藤貴行,高尾智明(上智大);福井聡(新潟大);山中淳彦(東洋紡)
yuta0927*hotmail.co.jp

Abstract:  我々は温度低下につれて膨張するプラスチックを超電導コイル構造材料として用い、交流通電における機械損の低減を目指している。これまでに、NbTi小型コイルを作成し交流通電損失を測定して、このプラスチックにより損失低減が出来る可能性が大きいことを実証してきた。今回はBi2223テープを用い、比較的強い張力を印加できない状況でこのプラスチックを用い、液体窒素中で交流通電損失を実測した。複数種類の膨張プラスチックや代表的非金属材料であるGFRPなどを用いた結果を比較し、このプラスチックの有用性について議論する。なお本研究の一部は、上智大学内共同研究プロジェクト及び科学研究費補助金(基板研究C)の一環として行われたものである。