LC共振回路を利用した超電導限流器の基本特性

Fundamental Characteristics of Superconducting Fault Current Limiter using LC Resonance Circuit


荒井宏仁,石郷岡猛(成蹊大);新井和昭,梅田政一(産総研)
dm043201*cc.seikei.ac.jp

Abstract:  本研究で提案する限流器はLC直列共振現象を利用するものである。LC直列共振のため定常動作時では低インピーダンスであるが、短絡事故が発生して限流器に印加する電圧がステップ状に変化すると、電流の振幅がある時定数を以て徐々に増加する過渡現象を利用し、遮断器動作時の遮断電流を抑制して、遮断器の容量を小さくすることが出来る。その基本動作原理を実験により確認し、数値解析により解析した。また、シミュレーションにより、LCの時定数を変化させることにより、限流動作時の電流増加率を任意に調節できることを確認した。