バルク超伝導体(Nd-Eu-Gd)Ba2Cu3Oyの通電法による臨界電流密度と熱伝導度

Transport critical current and thermal conductivity of (Nd-Eu-Gd)Ba2Cu3Oy bulk superconductors


齋藤秀,亀卦川尚子,曽根悌輔,千葉純一,千葉孝,栗谷川優(一関高専);佐々木浩(宇都宮大);MIRYALA Muralidhar(SRL)
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Abstract:  バルク超伝導体(Nd-Eu-Gd)Ba2Cu3Oyの臨界電流密度の磁場依存性を直流通電法により調査した。測定方法の改善により、サンプルのJc-B特性においてセカンドピークの検出に成功した。サンプルは、211相を40mol%、Ag2Oを20wt%含むものを使用した。セカンドピーク効果は、RE元素に富んだナノクラスタにより生じるものと考えられている。一方で、ナノクラスタは酸化物超伝導体の熱伝導の主たるキャリアーであるフォノンの散在に寄与し、熱伝導度を下げると予想されるが、明確な対応関係は未だ見出されていない。本研究では、EU/Gd比を変えることによってナノクラスターの析出状況を変えた試料において熱伝導度と通電臨界電流密度を測定し、微細構造の輸送特性への影響について考察する。