Gd2BaO4-BaCuO2-CuO系前駆体からのGd-Ba-Cu-O系バルク体の作製

Fabrication of Gd-Ba-Cu-O bulk superconductors from Gd2BaO4-BaCuO2-CuO precursor


成木 紳也,坂井直道(SRL);村上雅人(芝浦工大);平林泉(SRL)
nariki*istec.or.jp

Abstract:  当グループでは、Gd2BaO4 (Gd210)相を含むGd210- BaCuO2-CuO系前駆体を用いて直径140 mmの大型Gd系バルク体を作製することに成功した。本研究ではこの前駆体からGd系バルク体が生成する過程について検討を行った。前駆体中のBa-Cu-O成分は約900℃で融解し、液相焼結が促進され、その結果、Gd123-Gd211前駆体から作製した場合に比べ、強度が高い焼結体が得られることが分かった。このことは、大型バルク体を作製する際のクラックの抑制に効果があるものと考えられる。