伝導冷却型マグネット用新機能構造材料の冷却性能評価 (その2)

Cooling-performance Evaluation of New Functional Structure Material for Conduction Cooling Type Magnets II


渡邊 暁洋,中村一也,高尾智明(上智大);西村新(NIFS);山中淳彦(東洋紡)
akihir-w*sophia.ac.jp

Abstract:  伝導冷却式高温超電導マグネットの利用が広く普及してきている。しかし伝導冷却の問題点として冷却効率の悪さに伴う、熱的不安定性がある。この熱的不安定性の解決として、優れた冷却性能を持つ構造材料が求められる。従来の構造材料は、高熱伝導であるがセラミックであるため加工が容易でなく、コストも高いという点がある。これに替わる構造材料として絶縁性能、高熱伝導、耐久性、加工性に優れた新たな材料を提案する。試験としてBi-2223超電導線を構造材料で挟み込み、荷重を加えて伝導冷却した。使用した構造材料は、従来利用されているAlN、推奨するDFRP、広く一般的に利用されるGFRPを用いた。冷却された超電導線に、一定電流を通電、その際に生じる電圧上昇の違いを構造材料ごとに測定し評価を行なった。なお本研究の一部は、科学研究費補助金(基盤C)(No. 16560252)により行われたものである。