γ相Mn-Cu合金の極低温内部摩擦

Internal friction of γ-phase Mn−Cu alloys at cryogenic temperatures


丹治 亮,川浪徹,森脇成典,三尾典克(東大);殷福星,松下明行(NIMS)
tanji*hagi.k.u-tokyo.ac.jp

Abstract:  γ相Mn-CuはMn濃度70at.%以上で,反強磁性相転移と連携したfcc-fct相変態により双晶組織を導入する.また,ネール温度より低温で磁気凍結し,いわゆるリエントラントスピングラスの挙動を示す.我々は,γ-Mn−Cuに対して帯磁率測定や内部摩擦を通して,磁気凍結挙動と強い相関を持った内部摩擦の温度ピークを観測した.この現象は数十Kの温度領域を対象とした制振材の開発に有望である.そこで,詳しい調査を行った結果,磁気凍結と双晶組織がメカニズムに寄与している可能性を得た.本講演では上記の内容について詳しく説明する.