ITER超伝導コイル建設に向けた調達計画

Procurement Plan of the ITER Superconducting Magnet Sysytem


奥野 清(原子力機構)
okuno*naka.jaeri.go.jp

Abstract:  ITER超伝導コイル・システムは、TFコイル18個、CS1組、PFコイル6個、フィーダ等で構成され、総重量は約10,000tに及ぶ。本システムをITER参加極である日本、EU、米国、ロシア、韓国、中国の6極で分担して調達する。このためのコイル製作技術の確立が各極で産業界と協力して進められている。このうち、日本はトロイダル磁場(TF)コイルの相当部分の調達を分担することが想定され、そのための技術開発を実施している。本開発では、高さ14m、幅9m、コイル1個の重量310tという大きなTFコイルを、所定の精度で製作するための高精度巻線の検討、コイル構造部材の量産技術の実証、及び機械加工・溶接の併用による大型構造材の製作技術の確立などを実施している。これらの検討では、実規模での要素試作による製作プロセスや品質保証技術の確立、量産技術の実証などともに、日本の産業界を有機的にまとめる製作体制の検討も図っている。