J-PARCニュートリノビームライン用超伝導電磁石システム(10)
ー常温磁場測定器の開発ー

Superconducting magnet system for the J-PARC neutrino experiment (10)
-Development of Magnetic Field Measurement System at Room Temperature-


都丸 隆行,佐々木憲一,安島泰雄,中本建志,荻津透,山本明(KEK)
tomaru*post.kek.jp

Abstract:  現在日本原子力研究所に建設中である大強度陽子加速器 (J-PARC)・T2K実験用陽子ビーム取り出しライン(ニュートリノビームライン)では、低コストでかつ小曲率半径で陽子ビームを導くことが必要なため、複合磁場超電導磁石(SCFMs)の導入が予定されている。SCFMsは2.6 TのDipole成分と19 T/mのQuadrupole成分が複合されているため、磁石内の磁場分布と磁石の中心軸の関係を正確に把握しておく必要がある。このため、常温でSCFMsの磁場を計測可能な常温磁場測定器を開発した。この測定器では特に磁場センサーのポジションをモニターすることが重要であり、レーザーとPosition Sensitive Detectorを用いたモニタリングシステムを導入した。この測定器を用いて、SCFMプロトタイプの磁場計測を行い、十分な性能が確保されていることを確認した。本講演では、常温磁場測定器の開発とプロトタイプ磁場測定の様子について発表する予定である。