ループ管熱音響エンジンにおける定常流の可視化
Visualization of steady flow in a looped tube thermoacoustic engine


名大工A、愛教大B
°石垣将宏A三輪正樹A野村浩史A田代雄亮A上田祐樹A琵琶哲志A矢崎太一B水谷宇一郎A
E-mail : ishigaki*mizu.xtal.nagoya-u.ac.jp
Keyword(s) : 熱音響現象,定常流,可視化,進行波音波,,

近年,可動部をもたず,高効率を実現可能な熱音響エンジンがループ状の管を使って開発されている.このエンジン内ではループを周回する進行波音波に伴う定常的な質量流が存在し,この定常流によって大きく効率が下がると指摘されている.しかし定常流を直接観測した例はなく,従って定常流の制御方法も不明である.そこで本研究では定常流を観測するため,直径4cm,周長2.1mのループ管熱音響エンジン内の流れの可視化を試みた.更に定常流を制御するために,直径4cmのループ管の一部を直径2.5cm,長さ6.5cmの管で置き換えた.ただし,その管の接続部分の一方は管径が連続的に変化し,もう一方は管径が不連続に変化する.この非対称な流路の有無や方向によってどのように定常流が変化するかどうかを明らかにする.