3B-a08

１ＭＶＡ酸化物ＳＭＥＳの開発　
－超電導コイルの冷却特性－
Development of 1MVA HTS SMES
-cooling characteristic of the superconducting coil-

^A中部電力,^B東芝
°平野直樹^A,中林寛明^A,式町浩二^A,長屋重夫^A,稲垣淳二^B,高橋政彦^B,伊藤智庸^B
E-mail : Nakabayashi.Hiroaki*chuden.co.jp
Keyword(s) : ＳＭＥＳ,酸化物コイル,冷却システム,冷却特性,,

　酸化物超電導線材を用いた１ＭＶＡ級ＳＭＥＳの冷却システムと試験結果について報告する。本装置ではコイルを真空中に置き、液体ヘリウム配管から伝熱により冷却している。液体ヘリウムは上部の容器から配管に供給され、蒸発したヘリウムガスは容器に戻る。従来の冷却システムでは、コイル静置状態でコイル部の温度が最大6.5Kであったため、コイルの通電状態を考慮するとさらなる冷却性能の向上が必要とされた。そこで、伝熱板をアルミ箔とするなどの改良を施した結果、コイル部の最大で4.7Kとなり、コイル通電を模擬したヒータ加熱試験においても十分な抜熱効果を確認することができた。