(Nd0.33Eu0.38Gd0.28)Ba2Cu3Oyの熱伝導度と微細構造
Thermal conductivity and microstructure of (Nd0.33Eu0.38Gd0.28)Ba2Cu3Oy


A一関高専, BISTEC-SRI
°菊地 北斗A,亀卦川-佐々木 尚子A,Miryala MuralidharB
E-mail : kikegawa*ichinoseki.ac.jp
Keyword(s) : バルク超伝導体,NEG-123,熱伝導度,マイクロクラスター,ピーク効果,

OCMG法で作製されたNEG-123系試料のうちEuの割合を多くした(Nd0.33Eu0.38Gd0.28)Ba2Cu3Oyでは、Baと希土類元素の置換が起こりやすく、周りの超伝導状態よりも若干転移温度の低い微細な領域(クラスター)が形成され易い。これらのナノサイズのクラスターは磁場を印加したときに有効な磁束ピン止めセンターとして働き、臨界電流密度の磁場特性にピーク効果をもたらす。本研究では、微細なクラスターが熱伝導に及ぼす影響を明らかにするために、同じ組成を持つピーク効果の異なる幾つかの試料において熱伝導度の測定を行った。臨界電流密度の磁場依存性からナノクラスターの析出状況を調べ、熱伝導度との相関を考察する。