希土類元素系バルク超電導体の低温引張試験方法
Tensile Test of Rare Earth Element Based Bulk Superconductor at Liquid Nitrogen Temperature
岩手大工A,弘前大理工B,芝浦工大C,超電導工研D,新日鐵E
°佐藤 司A,笠場 孝一A,片桐 一宗A,村上 明B,村上雅人C,坂井直道D,手嶋英一E,澤村充E
E-mail : t3404013*iwate-u.ac.jp
Keyword(s) : YBCOバルク,引張試験,低温,熱応力,有限要素法,応力解析
希土類元素系バルク超電導体から切り出した試験片の両端をアルミ棒に接着して液体窒素温度での引張試験を行った場合、強度は室温に比べて低い。有限要素法による熱弾塑性解析から、冷却時の熱応力により、接着界面近傍に負荷方向の引張応力が発生していることが明らかになった。熱応力を軽減し本来の引張強さの値を得るために、アルミ棒よりバルクの熱膨張率に近い、チタン合金の棒を用いた場合、引張強さは27 MPaとなり、アルミ棒に比べ約20 MPa増加したが、室温と比較すると強度は70 %ほどであり、熱応力の緩和はまだ完全ではないと考える。