大型単一ドメインDy-123系超伝導溶融体の作製
Preparetion of large-typed single domain Dy-123 system superconductor


明星大理工A, 鉄道総研B, 同和鉱業C
°島田 浩典A, 吉澤 秀治A, 藤本 浩之B, 尾作 仁司B, 山口 和也C
E-mail : 04m2008*chem.meisei-u.ac.jp
Keyword(s) : Dy-123系超伝導体,捕捉磁場,微細分散,溶融凝固法,大型化,

希土類系超伝導溶融体では、強い磁束線を捕捉することが可能であることから、擬似永久磁石として作用する。そのことから、電力貯蔵用超伝導フライホイール、磁気分離等への実用化が期待されている。 本研究では、直径48 mm、高さ15 mmである大型単一ドメインのDy-123系超伝導溶融体が作製された。Dy-123とDy-211の仮焼粉は1:0.3で混合された。SEM写真において、白色の数十μm程度のAg相と数μm程度のDy-211相が確認できた。しかし、溶融体の端の下方ではDy-211及びAgの分布が確認できなかった。臨界温度は92 Kを示し、臨界電流密度の最大値は29,600 A/cm2を示し、77.3 K での最大捕捉磁場として0.5 T の値を得た。