ITER-CSのクエンチ検出と保護
Quench detection and protection of ITER-CS
ITER国際チ−ム
°高橋良和,吉田清
E-mail : takahasi*naka.jaeri.go.jp
Keyword(s) : クエンチ検出,ITER,中心ソレノイド,コイル保護,ホットスポット温度,CICC
ITER中心ソレノイド(CS)は6個のモジュ−ルで構成され、それぞれ独立の電流パタ−ンで運転される。1個のモジュ−ルは6個のHexa-Pancakeと1個のQuad-Pancakeで構成されている。また、ポロイダル磁場(PF)コイルも、6個で構成され、それぞれ独立に運転される。CSのクエンチ検出は、電圧タップによる常伝導電圧を検出する方法(電圧法)について、検討を行った。電圧法は巻線部に発生する誘導電圧を打消して、常伝導電圧のみを検出するが、その打消しにピックアップ・コイル(PC)を用いる。前回は、2個以上のPancake毎に行うことにより、検出器の数を低減するとともに、検出電圧を約1/5にすることができた。今回は、この結果とCSモデルコイルのクエンチ試験結果を用いて、クエンチ時のホットスポット温度を求め、コイル保護について考察した結果を報告する。