ITER用超伝導補正コイルの改良
Updating the design of the correction coils for ITER


ITER国際チーム
°吉田清,高橋良和
E-mail : yoshida*naka.jaeri.go.jp
Keyword(s) : Fusion,ITER,Superconducting,Coil,,

ITER用超伝導補正コイルは、TFコイルとPFコイルの製造および据付の誤差から発生する不整磁界を補正するために用いる。補正コイルは、それぞれ3対6個の上部コイル(140kA)、側面コイル(200kA)、下部コイル(180kA)がTFコイルに直接取りつけられる。ところが、最新のプラズマ実験のデータから、プラズマ定常運転時に、側面コイルに新たな制御電流(90kA)を追加することが要求され、容量を280kAに増加させた。しかし、導体には磁界変動が加わりACロスが大量に発生する。それを除熱するために冷媒流量を大きくする必要があるが、圧損が大きくなり流量の増加が困難となった。そこで、導体にPFコイルと同様な冷却チャンネルを追加した。また、コイル断面が大きくなったため、詳細な支持構造の設計を行い、コイルの据付が可能であることを3次元CADで検討した。本稿は、補正コイルの改良点などの設計変更を示す。