超電導並列導体における交流損失(14)
AC Losses in Parallel Conductors(14)


九州大学
前田 良彦,°藤井 淳司,岩熊 成卓,船木 和夫
E-mail : maeda*sc.kyushu-u.ac.jp
Keyword(s) : 交流損失,並列導体,転位,遮蔽電流,飽和,非飽和

我々は大電流容量酸化物超電導体の構成法として、素線を用いて巻線を行い、その途中で転位を施す方法を提案している。本研究は、この並列導体に外部磁界を印加した場合に発生する交流損失を定量的に明らかにする事を目的としている。3本並列導体において最適転位位置からのずれによって並列導体全体に流れる遮蔽電流が素線の臨界電流に到達しない非飽和条件下と、遮蔽電流が素線の臨界電流に到達する飽和条件下に分けて考察を行い、並列導体化に伴う付加的交流損失の理論表式を導出した。