IBAD/PLD法によるYBCO線材の曲げ歪特性
Bending strain property of YBCO superconductor by IBAD/PLD


(株)フジクラ
°須藤 泰範,柿本 一臣,金子 直貴,飯島 康裕,斉藤 隆
E-mail : ysutoh*fujikura.co.jp
Keyword(s) : IBAD,PLD,YBCO,曲げ歪,Gd2Zr2O7,

近年、長尺・高特性YBCO線材が形成できるようになってきた。 YBCO線材をマグネット等応用機器に使用する場合、コイル状の 曲げ加工が必要となる。そのため、線材に対する曲げ歪特性を 知る必要がある。また、繰返し使用するためには、熱履歴による 特性の変化について調べる必要がある。Ic50〜100A、Jc1〜2MA/cm2、 安定化銀層の膜厚10〜20μmの線材に対し 1度だけ圧縮または引張り歪 を付加した結果、20μmの安定化銀層を形成した試料のほうが特性の低下 が小さかった。また、直線状態および0.5%の歪を付加した状態で、 液体窒素温度と室温の熱履歴を30分間隔で10回与えた結果、熱履歴に よる特性の低下はみられなかった。