1E-p07

Mg₂Cu化合物から作製したMgB₂超電導体におけるメカニカルミリングの効果
Effects of mechanical milling on MgB₂ superconductor made from Mg₂Cu compound

^A物材機構, ^B足利工大
°菊池章弘^A, 阿久津光孝^B, 齋藤榮^B, 飯嶋安男^A, 竹内孝夫^A, 伴野信哉^A, 二森茂樹^A
E-mail : KIKUCHI.Akihiro*nims.go.jp
Keyword(s) : MgB₂,線材,メカニカルミリング,生成相,臨界温度,Mg2Cu

MgB₂の新しい製法として、Mgの反応源となる原料の一部にMg₂Cuを用いることが試みられている。Mg₂Cuは純Mgよりも低融点であり、Bとの拡散反応が促進されて低温・短時間でMgB₂の合成が可能である。しかし熱処理が550 ℃程度と低温でも、反応後に不純物相であるMgCu₂が生成及び凝集し、それらが通電電流の障害となっている。本研究では、不純物相の微細分散をねらいとして、Mg₂Cu粉末とB粉末を混合する際にメカニカルミリングを行った場合の影響について検討した。