ジェリーロール法(Nb,Ta)3Sn線材におけるシート組成の影響
Effect of sheet composition on the performance of Jelly Roll-processed (Nb,Ta)3Sn wires


東海大・工A,物材機構B
太刀川恭治A池田祐哉A,古谷田誉之A,中陳剛史A,竹内孝夫B
E-mail : tacsuper*keyaki.cc.u-tokai.ac.jp
Keyword(s) : (Nb,Ta)3Sn,Sn-Ta(-Cu)/Nb(-Ta) composite,Ge addition,Ti addition,high-field performance,

Sn-Ta(-Cu)シートとNbシートを用いたジェリーロール法(Nb,Ta)3Sn線材は4.2Kで22-23T、2.1Kで24-25Tで使用可能な特性を示す。本研究では、この製法におけるシート組成の影響について調べた。Nbシートの代わりにNb-3.3at%Taシートを用いると、22T以上でのnon-Cu Jcが高められる。Sn-Ta-Cuシートに少量のGeを添加すると、シートの加工性が改善されるが、特性には影響がみられない。また、少量のTiを添加すると、22Tでのnon-Cu Jcが改善され、20T以下ではその効果がさらに著しくなる。その他、線材の熱処理温度のJc-磁界特性に対する影響についても報告を行う。