有効電力検出法による超電導コイルの保護システムの開発
Development of the protection system of a superconducting coil based on the active power detection method


岡山大
°藤原賢司,七戸希,金錫範,村瀬暁
E-mail : fuji3211*power.elec.okayama-u.ac.jp
Keyword(s) : Quench,Protection,,,,

超電導コイルがクエンチした(コイルに常電導領域が発生した)場合,常電導部での発熱によって巻線の焼損・溶断などの事故が発生する場合がある。これを防止するためには,早期・確実に常電導領域の発生を検出し,蓄積エネルギーを外部に引き出すなどの保護措置をとる必要がある。本稿では,著者らが提案するクエンチ検出法である有効電力検出法に基づいた超電導コイルの保護システムについて報告する。有効電力検出法は耐ノイズ性を有し中間電圧端子を必要としないため,特に交流超電導コイルに対して有効な手法であると考えられる。そこで特に交流コイルの保護システムについて報告を行う。