J-PARCニュートリノビームライン用超伝導電磁石システム(3)
ーコンバインドファンクション磁石プロトタイプの製作ー
Superconducting magnet system for the J-PARC neutrino experiment(3)
-Fabrication of a prototype of superconducting combined function magnets-
A高エ研,B総研大
°中本建志A,荻津透A,寺島昭男A,東憲男A,安島泰雄A,大畠洋克A,尾花哲浩B,木村誠宏A,佐々木憲一A,田中賢一A,都丸隆行A,槙田康博A,山本明A
E-mail : tatsushi.nakamoto*kek.jp
Keyword(s) : 加速器,J-PARC,ニュートリノ,,,
高エネルギー加速器研究機構と日本原子力研究所が共同で建設している大強度陽子加速器J-PARCでは、50GeV-750kW陽子ビームを利用したニュートリノ振動実験計画が進められている。この計画では大強度陽子ビームを限られた曲率でターゲットに導くことが必要であるため、ビームラインには超伝導磁石システムが採用される。この磁石は173.4mmの口径内で、電流7350Aにおいて双極磁場2.6Tと四極磁場19T/mを同時に発生する、いわゆるコンバインドファンクションタイプとなる。ビームラインは28台の磁石から構成され、超臨界ヘリウムにより5K以下に冷却される。現在、高エネ研では基本設計並びに磁石性能を確認するためのプロトタイプ1号機が開発中である。本講演では、本プロトタイプの製作状況について報告する。