伝導冷却型LTSパルスコイルの安定性評価
Stability evalution of a conduction cooled LTS pulse coil
鹿児島大A，核融合研B，総研大 C，テクノバD，九大E，IDXE
°山室秀行A，川越明史A，住吉文夫 A，三戸利行B，力石浩孝B，前川龍司 B，妹尾和威B，馬場智澄B， 辺見努C，奥村嘉 賀男D,岩熊成卓E,阿部亮E
E-mail : ee99079*h11.eee.kagoshima-u.ac.jp
Keyword(s) : 瞬低対策,伝導冷却,LTSパルスコイル,ＳＭＥＳ,交流損失，安定性
伝導冷却型の低温超伝導（LTS）パルスコイルは，安全性や経済性に優れており実用化に適している．そこで本研究では，瞬低対策用SMESのプロトタイプとして開発した，100kJ級伝導冷却型LTSパルスコイルの熱特性を明らかにし，運転時の安定性を評価することを目的とする．本コイルは，Cu/NbTiラザフォードケーブルをアルミニウムと押し出し成形した円断面の導体で巻線されている．さらに，導体内のラザフォードケーブルの幅広面に平行に変動横磁界が印加されるように導体を捻りながら巻き線することで低損失を実現させている．また，コイルの熱特性を向上させるため，スペーサとして，ダイニーマFRPとリッツ線を用いた．リッツ線は，冷凍機に接続され，コイルを冷却する．本研究では，このコイルの安定性を，ANSYSを用いた有限要素法解析とコイルの励磁試験結果から評価し，本コイルが十分な安定性を持っていることを示す．