ペルチェ電流リードにおける熱侵入のローレンツ数依存性

Lorentz number dependence of the heat leak of the Peltier current lead.


@山口 貴行A, 水谷進A,森口正人A,後藤英雄A,角紳一A,林洋司A,寺田弘A,馬場清英A,中村圭二A,山口作太郎A,松岡良輔A,池澤俊治郎A,飯吉厚夫A,佐藤利和B,長谷川靖洋C,二ノ宮晃D,石郷岡猛D,奥村晴彦E,浅野克彦F

中部大学A,名古屋大学B,埼玉大学C,成蹊大学D,松阪大学E,日立F


電流リードからの熱侵入は、室温側からの低温側への熱伝導およびジュール熱の影響を受ける。その量は最適設計時においては熱伝導率と電気抵抗率の積に依存、すなわちローレンツ数に依存する。このローレンツ数は温度依存性をもち、77K付近では室温のローレンツ数からずれる。ペルチェ電流リードは従来の電流リードよりも金属リード部が低温に保たれているため、この影響を大きく受ける可能性がある。このため、この影響について考察を行うために、温度によって異なるローレンツ数を設定し、熱侵入を評価した。