飛翔体による宇宙線観測用超伝導マグネットの開発(8)−マグネットシステム構築及び実証飛翔試験

Development of a superconducting magnet for scientific observation in space (8) - Magnet system completion and ballooning demonstration


@熊澤 輝之A,B,槙田 康博A,山本 明A,吉田 哲也A,安部 航C,栗田 重雄D,水牧 祥一D,大屋 正義E

高エ研A,東京理科大B,神戸大C,東芝D,日本飛行機E


気球飛翔による宇宙線観測実験にむけ粒子透過性と軽量化を追求した薄肉超伝導ソレノイドを開発している。高強度アルミ安定化超伝導線を用いて、サポートシリンダーを廃し電磁力を支持する薄肉超伝導コイルを開発し、その基本性能を、前々回の講演会にて報告した。引き続いて、真空容器外筒に接着ハニカム材を採用するなど軽量化に努めたクライオスタットを開発し、コイルを組み込み、超伝導マグネットシステムとしての総合冷却励磁試験を行った。さらに、気球飛翔実験に向けた周辺機器(モニター系など)の整備を行い、実証飛翔試験に向けて準備をすすめている。 本講演会では、クライオスタットの設計製作、マグネットの冷却励磁試験結果について報告する。また、実証飛翔試験も間もなく実施されるので、その結果も報告する。