LC共振回路を用いた漸増振動パルス磁界による高温超電導バルク体の着磁法
Magnetization of HTS Bulks by the Gradual Increase Oscillating Pulses using LC Resonance Circuit
@藤浪 達也A,二ノ宮 晃A,石郷岡 猛A,上条弘貴B
成蹊大学A,鉄道総研B
現在、高温超電導体バルク体は1T程度の磁場を発生させる永久磁石を遥かに超える17T以上の強力な磁場を捕捉することができ、その磁力を利用した超電導磁気浮上式鉄道列車、MRI、磁気分離装置などさまざま分野で使用できると期待されている。しかしながら、静磁場での着磁法において、大きな磁界を着磁できるが、超電導マグネットや冷却装置が必要になり、着磁が困難である。パルス着磁法は大がかりな印加磁界用コイルや冷却装置が必要なく、実用性が高いが、従来の方法では77Kで1T程度の磁場しか発生させることができない。そのため、より強力な捕捉磁界を得るためには、より効率的な着磁方法が必要である。本研究では、一般的な着磁方法は直流磁界によって磁化させるが、漸増振動パルス磁界による高温超電導バルク体の着磁について調査した。