超電導並列導体における交流損失 (12)

AC Losses in Parallel Conductors (12)


@藤井 淳司,松原 祐也,岩熊 成卓,船木 和夫

九州大学


 我々は大電流容量酸化物超電導体の構成法として、巻線工程の途中で転位を施す転位並列導体を提案している。本研究は、この並列導体に外部磁界を印加した場合に発生する交流損失を定量的に明らかにすることを目的としている。今回は3本並列導体において、転位位置のずれによって並列導体全体に流れる遮蔽電流が臨界電流に達し、飽和した場合の交流損失の理論表式を求め、実験結果との比較を行った。