室温超伝導を目指した有機分子/金属超薄膜界面

Organic Molecules/Ultrathin Metals Films Interface Aiming to Room Temperature Superconductivity


清水芳貴,岩田展幸,@山本寛

日大理工


超伝導デバイス、機器応用を目指すとき、より高い臨界温度Tcが常に求められてきた。その意味で、室温における超伝導の発現の可能性を探る試みは意義深い。 本報告では、C60誘導体単分子膜を金超薄膜上に形成したサンプルの作製方法・条件とその電気伝導特性について報告する。 興味深い結果として、作製されたサンプルの一部で、通常の金属が示す直線的な温度依存性からずれる抵抗の減少が150K〜250Kの比較的高い温度領域において観察された。こうした抵抗異常について、室温超伝導モデルの観点から考察した。