Bi2223線材微構造の画像解析

The image analysis of the microstructure of Bi2223 wires


@道下和男A,加藤丈晴A,松本峰明A,北岡 論A,安田健次B

JFCCA,Super-GMB


銀シースBi2223線材は現在1kmを超える長尺が作製されており、電力ケーブル、変圧器等の交流応用の研究開発が世界中で進行中であるが、Bi2223相の形成メカニズムの解明、特性と微構造因子との定量的相関性の解明等の基礎研究がまだ必要である。銀シース単芯線材について画像解析を行い非超電導部の割合とJcとの相関性を調べた結果を報告する。  Jcが3,700〜12,000A/cm2である銀シース単芯線材のSEM写真から、画像解析ソフトを用いてCuO等の非超電導相及び空隙部から成る非超電導部の割合を求めた。非超電導部の割合は7〜19%でJcが高いほど小さくなり、また非超電導部の平均面積もJcが高いほど小さくなる傾向があった。  本研究は経済産業省産業技術環境局のプロジェクト「交流超電導電力機器基盤技術研究開発」の一環として新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの受託により実施したものである。