液体窒素温度における各種金属面の輻射率の測定

Mesurement of emissibility on metal surface at 77K


@小島 裕二A,細山 謙二A,金子 充宏B,高橋 央B,中西 功太C

高エネルギー加速器研究機構A,株式会社ジェック東理社B,総合研究大学院大学C


超伝導マグネットや超伝導空洞を収納するクライオスタットや液体ヘリウムを輸送するトランスファーライン等では、その優れた断熱特性を得るために、室温300Kから超伝導機器を収納する4.4Kの液体ヘリウム槽への侵入熱を80Kの熱シールドで遮蔽吸収して断熱する構造になっている。従って、最適な輻射シールドの設計、製作には、この温度領域での超伝導機器に使用される各種材料(SUS,Cu,Al)および、その表面処理(SUS面:バフ研摩、電解研摩、Crメッキ、金メッキ)の違いによる熱輻射量を測定する必要がある。 今回、室温300Kと液体窒素温度77K間の真空中での熱輻射量測定装置を製作し測定を行った。