高強度Nb3Sn超伝導線材の臨界電流特性に与える室温繰り返し曲げ歪みの効果

Effect of repeated bending strain at room temperature on critical current characteristics for high strength Nb3Sn superconducting wires


@小黒 英俊, 西島 元, 淡路 智, 渡辺 和雄

東北大金研


高強度Nb3Sn超伝導線材に室温で曲げ歪みを加えることで、機械特性、臨界電流特性が向上することを著者らは指摘してきた。そこで、本研究では室温での曲げ歪みの繰り返し回数を5回とし、歪み量を0%から1.5%まで変化させたときの臨界電流への効果を調べた。その結果、室温での繰り返し曲げ歪み量が0.8%以下のときには、歪みを大きくすると臨界電流は大きくなるということがわかった。