Fe/MgB2 線材における機械-電磁気特性の熱処理依存性

Heat Treatment Dependence of Mechano - Electroamgnetic Property in Fe/MgB2 Tapes.


@長村光造A,石本学A,山本健治A,S.BalamuruganB中村武恒B星野勉B牟田一弥B

京都大学 材料工学A,電気工学B


一般にMgB2の臨界電流密度は比較的大きく、n値も大きいことから実用化の期待がもたれている。本報告では臨界温度、臨界電流密度、n値、それらの引張応力依存性、機械的性質の熱処理依存性について述べる。高温短時間の熱処理により臨界電流は最大となり、長時間では著しく減少した。臨界電流密度最大の条件のもとで、その引張応力依存性、n値、機械的性質を詳しく調べた。冷間加工ままの降伏応力450MPaにくらべて、この条件では110MPaと著しく軟化しており、95%Icは約95MPaで起こることが知られた。金属系線材等と特性を比較し実用化への問題点を検討した。